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山王病院 計画無痛分娩
<体験レポート>快適!計画無痛分娩  

 

多くの先進国では無痛分娩が主流だとされながらも、まだまだ「子どもはお腹を痛めて産んでこそ愛情が・・・」なんていう固定観念が植えつけられている日本。

そういう私もお産に医療介入はよくないものと信じて疑わず、1人目の出産では自然分娩に挑戦。28時間にもわたる陣痛に耐え苦しんだ結果、もう2度と自然分娩はしないと心に誓ったのであります。

時は流れ、あっという間に3年が過ぎさり、2人目を出産することに。

「時が経てば出産の痛みなんて忘れるんだよね。女って不思議」

だ、だ、誰だ、そんなこと言うやつは!相当、痛みに鈍いのでは???

忘れられる人が信じられない。今回は誓いどおり、無痛分娩することに決めたのです。とはいえ、産婦人科が減る一方の日本では、都内とはいえ無痛分娩をしてくれる病院は限られているという現状。いろいろと調べた結果、女優さんなど著名人たちの出産でお馴染みの山王病院に決定しました。


 ◆ 無痛分娩=完全無痛ではない
 

さて、ここでいう無痛分娩とは硬膜外麻酔分娩のこと。はじめから最後までまったく痛みがないわけではなく、ある程度子宮口が開いてお産が進まないと麻酔を打ってもらえません。母体にも赤ちゃんにもリスクのある麻酔を長時間打ちつづけるわけにいかないからという理由です。

<メリット>
@母体への産痛というストレス軽減と産後快復へのプラス効果
A骨盤周囲の筋肉を含めた結合織の過緊張を取ることにより分娩進行が促進される可能性
<デメリット>
@麻酔に伴うトラブルの可能性
A陣痛微弱による分娩時間遷延の可能性とそのために陣痛促進剤を使用する可能性
B児頭廻旋異常を起こす可能性
C娩出時に吸引または鉗子分娩捜査が必要になる可能性

事前にメリットとデメリットが説明され、同意書にサインを求められるのですが、リスクの説明を受けると「やっぱり自然分娩のほうが安全なのかも・・・」と自分自身が正しい選択をしているのかどうか不安になります。どの方法をとってもお産にはリスクが伴うから、そう言い聞かせました。どうしても3年前のあの痛みをどうやっても忘れられず、リスクを承知の上で励むことにしました。

 

 ◆ 予想外の入院日の出来事
 

山王病院 計画無痛分娩
ほどよい広さで快適な病室

山王病院 計画無痛分娩
窓からは六本木の景色

山王病院 計画無痛分娩
左腕には点滴用の針

 

 

無痛分娩の日はどうやって決めるのか、その点が一番不安でした。もし予定日前に陣痛が来ちゃったら?まだ出てきたくないかもしれないのに無理やり出そうとして促進剤が効かなかったら?

赤ちゃんの様子と子宮口の状態をみながら1週間前に予定日を決めることができたので、安心しました。38週目にはまだ子宮口ががっちり閉じているというので、39週に決定。

せっかく無痛分娩を予約していても予定日までに陣痛がきてしまって自然分娩になってしまった・・・ということもあるのだとか。それはなんとしても避けたいとドキドキしていたものの、無事予定日を迎えることができました。長男を実家に預ける手配をしておいたり、事前に余裕を持って準備を済ませておくことができるので、2人目以上の出産には助かります。

入院手続きを済ませ、すぐに内診。翌朝までに子宮口を3〜4cmまで広げておくために、バルーンというものを入れる処置をされる。いわゆるタンポンが入っているような状態・・・簡単に出てきちゃうものではないとは言われてもなんだか歩くのに異和感あり。

そんな状態で歩いて病室へと案内される。1泊39,900円のD室とはいえ、窓からは東京タワーと六本木ヒルズが望める。十分快適でないの。なんとここのトップクラスのA室は1泊136,500円!!!病棟見学のときにちらりと見たけれど、ホテルと比べちゃうと料金相応とは言い難い。やっぱり病院って高いのね・・・

バルーン効果か、定期的に鈍痛が来るので心配になる・・・生理痛に近い痛みで、ぜんぜん我慢できる程度とはいえ、そこそこ痛い。麻酔師は夕方から朝9時まで不在ということで、もし、夜中に陣痛が来てしまっても麻酔ができないとのこと。それは困る、ぜったいに困る!

もしももしも陣痛が始まったら・・ということを考慮して、先に準備をしておいてもらったほうが安心かも?と助産師さんからアドバイスを受ける。麻酔師さんを引きとめてもらい、夕方ぎりぎりの時間に点滴用の針と、硬膜外麻酔用の管を背中に入れておいてもらうことに。点滴用の針は看護士さんが入れられても、麻酔用の針は麻酔師さんしか入れられないということらしい・・・

横向きに寝て、膝を抱える体勢をとる。お腹が邪魔でうまくできない。背中にぐぐぐっと押されるような痛みは感じるものの、ぜんぜん耐えられるレベル。

点滴用の針くらい、ささっと入れるだけかと思ったけど、予想以上に時間がかかるんだな、というのが感想。やっぱり微妙な位置にいれなければいけないから、難しいものらしい。入れてもらっている間、「最悪のケース、脊髄損傷」という文字が頭の中を駆け巡り、とにかくびびりまくり!「動かないように」といわれると体が緊張して勝手にぴくぴく動いているような感覚に陥っちゃう。

左の腕の点滴針と、背中の管の異和感でいまいち寝ずらく、ほとんど眠れずじまい。薬三昧になるのがイヤで安眠剤を拒否したのだけれど、勧められたとおり飲めばよかった・・・どうも薬ってできる限り飲みたくないもので。

このまま陣痛が来るかな、と少し期待したものの、夜中すぎにはおさまる。だったら、針を入れておかなくてもよかったじゃん!ということだけど、どうせ朝しなきゃいけないなら早めにやっておいても同じことか。

朝起きてトイレに行くとバルーンが抜けた。これで3〜4cmは開いたということになる。明日の朝食から分娩が終わるまでは食事は一切抜きだと告げられていたので、夕食はしっかり完食。とってもおいしいと聞いていたので期待しすぎたのか、予想に反して普通でした。残念・・・あ、でも前回の産院よりは確実においしかったけれど!

 
 ◆ あっという間の出産
 

山王病院 計画無痛分娩
きちんとモニター管理されています

山王病院 病室
産まれたてはまさに宇宙人・・・

山王病院 計画無痛分娩
バランスのとれた入院食

山王病院 計画無痛分娩
一瞬で眠りにつけた安眠剤

 

 

さて、出産当日。
すでにお腹ぺこぺこ。食いしん坊の私としては、産まれるまで何も食べられないなんて拷問にちかい〜飲み物も水だけ・・・

体温、血圧をチェック。9時から児心音モニターをつけ、点滴、促進剤を開始。昨夜に針の準備をしてあったおかげでスムーズ!促進剤の量を40分ごとに上げていき、じわじわと痛みがスタート。でもまだまだチョロイ。

旦那もなにもすることなし・・・すぐ横で仕事とかしているし。けれど、 子宮口チェックを目のあたりにするのが嫌でそのたびに部屋から出ていくので、看護士さんは呆れ顔。「血がダメなんですか?立ち会えるの?あれで・・・」

10時半に担当医師が子宮口のチェックと破水の処置。子宮口をぐいぐいされるし、んーこれはさすがにか・な・り痛いーーーどんどん痛みも強くなり、間隔が短くなる。痛みをこらえて体を硬くしたりしないように、力を抜いてとにかく「ふーふー」と痛みを逃すことに集中。

12時すぎにはもう耐えたくない痛みに。もっと耐えろと言われれば耐えられるレベルではあったけど、せっかく麻酔が使えるならもう使いたい!という要望を伝え、子宮口をみてもらうと5cmなのでOKが出た。麻酔を使うと陣痛が弱まったり、子宮口が開きずらくなることもあるので、ぎりぎりまで使わずに済ませたいのだとか。

麻酔を打ってもらうと少しずつ利いてきて、15分ほどでバッチリ。じわーっと背中と太ももの辺りがあたたかくなる感じ。でもお腹の張りは定期的に来るのがちゃんと分るの。すごーい。1本目の麻酔が切れるころに8cmくらいまで開いているのが理想・・・とのこと。14時近くになると再び痛みが襲ってきたので、子宮口をチェックしてもらう。予定どおり8cmまで開いてくれた!経産婦なので子宮口がやわらかいらしい。

麻酔が効いているので自分の足でトイレに行くことはできないので、お小水は取ってもらわないといけません。まだ全開ではないので、もう1本少し量を減らして麻酔を打ってもらう。うぅ、次は足全体に痺れが・・でも痛みはゼロ。15時前くらいから肛門にかなりの圧迫感があるのでナースコール。なんだか出てきちゃう〜産まれちゃいそうな予感。出ないようにしたほうがいいのか、自然にしておいていいのか困っちゃう。イキまないようにだけして、自然にしてて・・・と。なかなかそれもむつかしいのだが。出ちゃったらどうするの?って。そう簡単には出ないのだけど。

診てもらうと子宮口がもう全開なので、赤ちゃんを受け入れるベッドなどの出産準備があわただしく始まる。麻酔の影響でうまく足が踏ん張れないので、とりあえず助産師さんの指示通り、足を抱えながらイキむ練習を3回ほどしてみる。「上手〜」とお褒めの言葉が!

このころ病室で仮眠を取っていた旦那さまを呼んでもらい、出産開始。3回ほどイキんだら、もう頭が出てきてもうあとはイキまずゆっくり呼吸するだけでするり〜と出てきた。15時半だったので、トータル約6時間ほどでした。胎盤が出てくる時も、後陣痛もこの間全く痛みなし。会陰切開しなくていいように、ちゃんと助産師さんが押さえてくれて。ほとんど傷なしで、縫う必要もなし。さすがです。それにしてもこんな楽チンなんだとは!!!赤ちゃんの顔をゆっくり観察する余裕もあるし、サイコー。次があるなら、絶対にまた無痛にします。

でもこの有り難みは自然分娩を経験した人のみ感じられるのでは。一応ぎりぎりまで麻酔は打ってもらえないし、初産だとバルーン入れた時点でも痛いって思っちゃう人もいるらしい。子宮口5cmまでがまんするだけでもきっと死ぬ思いかも(これから出産する予定の人、怖がらせてごめんなさい〜)あと、麻酔を打った後、お腹の張りがきたときに力を抜いて赤ちゃんを下に降ろさせるイメージができるのも経験があるのとないのではずいぶん違うかも。

部屋に戻ったらとにかくお腹が空いてたまらないので、旦那さまに買ってきてもらってヨーグルトジュースとドーナツをいただく。ふぅ、ちょっと落ち着いた。

夕食は牛肉の水炊き。完食しました!

出産後は興奮して寝つけないという人がほとんど。感染を防ぐ薬を食後に一錠ずつと、後陣痛の痛みを防ぐ錠剤を2錠飲んで寝るものの3時半くらいに痛みで起きてしまう。痛みを止める下剤を入れてもらい、安眠剤も使ってみる。おかげで翌日8時に朝食で起こされるまでぐっすり。生まれて初めて飲んだんだけど、すごい〜知らない間に眠りについていました。

 

 ◆ 出産を終えてみて・・・
 

ネットが使えず不満がたまる一方。回復が早いので、1日早く退院させてもらうことに。

さて、気になるお会計は・・・・100万円強!港区から50万円の補助が出るとしても残りは自腹。少子化対策、まったくもってなってません。さすがに高いだけあって、入院中のサービスは文句なしの◎

自然分娩と無痛分娩の両方を体験しましたが、次回があるとすればもちろん迷うことなく無痛分娩にします。経産婦であるということを考慮しても、それはそれは楽チンでした。「お腹を痛めた子だから・・・」というのは違う、そう思います。どういう方法で出産しても、子どもは平等にかわいいです。

硬膜外麻酔のデメリット?としては、背中に入れた麻酔の針の異和感が産後数ヶ月ほどのこったくらいでしょうか。

今回のお産でびっくりしたことは、前回には記憶の薄かった後陣痛(出産の後、子宮が元の大きさに戻ろうとして収縮を繰り返すときに起きる痛み) 。産後1日程度だけでしたが、きゅーっと締めつけられるような痛みで、薬ぎらいの私も薬を飲んだほどでした。後陣痛は、2人目、3人目と出産回数に比例して後陣痛は痛みを増すのだとか!おそろしや・・・かといって、じゃあもう産まないとはなりませんけどね!

 
山王病院 計画無痛分娩
マリナ・ド・ブルボンでいただく3時のオヤツ
 

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